3.言えない


絶対またステージに立ってとか待ってるとか歌っててほしいとかその他諸々言ったひとは責任持って消えるまで応援してほしい

なんて勝手なこと言えない

だって結果的に自分で決めたことだから


消えたくてまたアイドルをしようと思ってること、言えないな


アイドルが好きでした。
いつも眩しくて、辛いことがあってもアイドルに触れている時間は救われました。


どうしても表現がしたくてどこにも行けなかったとき、不思議な流れで気付けばアイドルになっていました。


私の存在を誰も知らなかった時代から、小さな一歩一歩を積み重ねました。見つけてくれたたくさんの方が何でもなかった私をアイドルにしてくれました。


アイドル、楽しかったです。自分の身体をつかって歌って踊ること、こんな私でも表現ができること、救いでした。
でもいつの日か嫌いになっていました。


眠れなくなりました。苦しい時期もありました。何もかも嫌いになりました。


そんな自分がまたステージに立とうとしていることが心底嫌になるときがあります。自分で選んだ道なのに。


アイドルは最初で最後だと決めていたんです。だけど不完全燃焼だったのだと思います。


上手に諦めることができませんでした。きっと、叶わなかったことも、諦めたことも、我慢をしたことも沢山あったから。


本当はどこまでもどこへでも行けるのかもしれない。だから、もう一度だけ楽しんでみることにしました。

でも、いつまでもゆっくり目指していくことはできません。時間は有限なので。もう超えてしまったタイムリミットだってあります。


こんなこと本当は絶対言ってはいけないのかもしれないけど、後悔なく潔く消え去るのがわたしの目標です。もう亡霊になんてなりたくないしかっこよく成仏したい。


とういうことは、今を全力で生きること!
諦めずに精一杯この活動に向き合うこと。


誰もが生きることに必死なこの東京の街で、
必死にアイドルしてみせます。


一緒に生きよう。



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珠里七日和